心臓なら酸素がなくても4時間、肺なら8時間、膵臓や腎臓なら24時間もつといわれるのと比べて、脳がいかに酸素を使うかがわかるかと思います。
さらに脳は体の中で最も糖分を必要とし、体全体のエネルギーの約18%も消費します。
特に、何かしらのストレスを感じている状況で活動すると、エネルギーはどんどん失われていきます。
知らないうちに酸素が枯渇したり、体はそう疲れていないのにエネルギーが枯渇したりしてしまっています。
活動しながらエネルギーを産生できればいいのですがそうはいきません。活動が続いている限り、エネルギーをつくる時間はありません。
肉体的な疲労であれば、動作が緩慢になったかどうかわかりやすいですよね。
足が思うように上がらないとか、つまずくといった明確なサインがあり、自分でも「これはちょっと疲れているな」とわかります。
しかし、脳の負荷、すなわち脳の疲れは自覚しづらく、ついつい活動を続けてしまいがちです。
それが続くと「ブレインフォグ」になってしまう場合もあります。
パソコン、スマホでブレインフォグが加速
フォグ=霧という名前の通り、思考が鈍り、頭がもやもやしている状態です。中には、記憶に支障が出たり、認知低下が起こったりさえします。
困ったことに、パソコンやスマホでの仕事は、ワーキングメモリを使う最たるものなのです。
それも、先ほど例に挙げた数ケタの数字といったレベルではない膨大な情報が、絶え間なく脳に流入し続け、しかもそれが長い時間続きます。
オンタイムでもそうなのに、私たちは休憩中ですら、何かというとスマホをいじってしまいます。
「息抜きにSNSを眺めたり、ゲームしたりするだけなら、頭なんて使っていないんじゃないですか」と思う人がいるかもしれませんが、違います。





 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        












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