「もっと自分で考えろ」と言うだけ上司の無責任 外資系マネジャーが実践してきた、部下の「考える力」の磨き方

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
オフィスを歩く会社員
部下の「考える力」を鍛えるには、上司の「問いかけ」が効果的です(写真:YAMATO/PIXTA)
成果を出す管理職に共通する一番の資質は「リーダーシップ」だと言われる。正しいリーダーシップとは何か。どうすれば、リーダーシップを発揮し、部下を育てチームの成果を最大化できるのか。
外資系企業で最高執行責任者(COO)を務め、このたび『新 管理職1年目の教科書〔リーダーシップ編〕』を上梓した櫻田毅氏が、部下を育てるリーダーシップについて解説する。

部下の「考える力」を鍛える方法

「もっと自分で考えて行動してほしい」というのは、多くの上司が部下に望んでいることです。自分で考えて行動できる部下が増えれば、仕事のスピード感は増し、チームの成果も高まるからです。管理職としての負担も軽くなり、自分ならではの仕事に注力もできます。

新 管理職1年目の教科書〔リーダーシップ編〕: なぜ、あのリーダーに部下はついていくのか
『新 管理職1年目の教科書〔リーダーシップ編〕: なぜ、あのリーダーに部下はついていくのか』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

そこで、「あなたはどう思うの?」と部下の考えを聞くようにしている。仕事を任せて自分で考える機会を増やす。あるいは、「1つ上の立場で考えてみよう」と、視座の高さや視野の広さを促す――このようなマネジメントを行っている管理職も少なくありません。

もちろん、部下の考える力(思考力)を鍛える最もよい方法は、実践を通して、自分で考える機会をたくさんつくることです。

しかし一方で、部下の思考力が期待するように伸びず、「考えがピント外れで困ってしまう」「考えがまだまだ浅くて……」「安心して任せられない」といった悩みも尽きないようです。

部下の思考力を鍛えるためには、実務経験に加えて意図的なトレーニングを行うことが効果的です。それが、上司の部下に対する「2つの問いかけ」です。

次ページ部下に対する「2つの問いかけ」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事