「なんとなく」で自分の夢を語ってはいけない 独立したいと思うのであれば自己の確立を

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引っ越しにはおカネも時間も体力もかかります。現在の職場で1年働いていて十分に元は取れたと断言できますか。そしてなぜ、そもそもあまり興味のない仕事を選び、1年という貴重な時間を費やし、そしてその興味のない仕事に引っ張られる形で引っ越しまでしたのでしょうか。

独立やマルチの収入を目指すには、自分の行動ひとつとってもシビアに結果にこだわらなくてはいけません。他人に価値を提供する前に、自分の価値とは何かを理解し、自分の行動に責任を取る必要があります。

このように考えますと、JSさんにとって今大切なのは、あれもこれもと頭でいろいろと考えるのではなく、目の前のことで周りの評価に値する結果を出すという経験を、まずはしてみるということではないでしょうか。

独立というと、現在の会社の外に目が向きがちですが、同様に現在いる会社でも評価されないということは、結果にコミットをしなければいけない独立志向組としてはかなりマズいわけです。

誇れる成果を出そう

JSさんが注力できる何かを探すことは大切なのですが、その前にやはり小さくてもいいから誇れる結果をまずは出してみましょう。少なくともそうすることで、自分にとっての向き不向きの理解や他人に認められることの厳しさ、そしてそれに伴う工夫などもわかるはずです。逃げずに一度トコトンやってみないと、永遠に自分なんて理解できません。

人間一度逃げると逃げグセがつきます。反対に小さくても成功すると、自分に合った努力のやり方がわかるので、成功グセがつきます。

まずは行動ありきなのです。とはいえセミナーに行って独立のネタを探しているようですが、順番が逆です。誰かがJSさんのために独立のネタをご丁寧に提供してくれるわけではありません。自分の特徴を理解したうえで、それに合った独立のネタを探すべきなのです。それを理解しないうちは話を聞いてもピンとこないはずです。

「サラリーマンで終わる俺じゃない。将来は独立をする。ビッグになるぜ」「何をするの?」「何かを」。そんなトンチンカンなことを言っている人は私の学生時代にたくさんいましたが、現在、その中で独立してやっている人もいなければ、それぞれの職場で活躍している人もいません。

彼らはいずれも口は動くのですが、行動のショボイNATO(No Action Talk Only)と相場が決まっていました。夢に本当に真剣であれば、具体的な行動が伴います。行動が成否を分けるのです。

23歳ということですから、大きな夢を持つ権利も義務もあります。あとは10年後のJSさんの夢が現在の夢よりも小さくならないように、一歩一歩前進していきましょう。夢って歳をとるごとに小さくするんじゃなくて、膨らませるものですよ。JSさんが理想とする自分に、少しでも近づけることを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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