照明は白色?暖色?タブレットの画素数は?《子供の集中力を向上させる》ために見直したい5つのポイント

子どもの集中力を伸ばす日常の工夫をご紹介します(写真:Mills/PIXTA)
夏休みが終わり、お子さんの勉強への集中力が続かないとお悩みではありませんか。
実は、照明の選び方や椅子の高さ、室内のインテリアといったご家庭の環境を少し見直すだけで、子どもの集中力は大きく向上する可能性があります。『子育てママに知ってほしい ホンモノの自己肯定感』、『7つの“デキない”を変える “デキる”部下の育て方』を上梓した非認知能力専門塾Five Keys代表の井上顕滋氏に、家庭で今すぐ実践できる「集中力を伸ばす5つの工夫」を具体的に紹介していただきます。
夜間の照明について ―光の⾊と明るさ
夏休み明けで気持ちが緩みやすい時期こそ、勉強時の照明環境が重要です。照明をどう選ぶかによって、⼦どもの脳の覚醒度に影響をおよぼすからです。
結論から申し上げると、⽇中は⾃然光を積極的に取り⼊れ、⼣⽅の勉強は4000K程度の明るい中間⾊照明を使⽤し、就寝前は照度が低い暖⾊系の照明に切り替えるのが理想です。
照明の⾊はとくに重要で、⻘⽩い光は⼀時的に覚醒を⾼める反⾯、睡眠ホルモンのメラトニンを抑制します。中国の瀋陽建築⼤学と北九州市⽴⼤学による10〜13歳の53⼈の⼩学⽣を対象に⾏った研究では、4000K程度の中間⾊で認知成績が最も⾼く、脳の負荷も低かったと報告されています。
⼀⽅、2014年に九州⼤学の樋⼝重和教授らが⾏った研究では、夜間に光を浴びると、同⼀照度、同⼀⾊の光を浴びても10歳児は40歳の成⼈よりも、メラトニン抑制率が約2倍も⾼いと報告されています。つまり、⼦どもは⼤⼈以上に「夜の強く⻘い光」に敏感で、寝つきの悪化や翌⽇の集中低下を招きやすいのです。
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