「現在も飲食店でバイト」 Amazon新番組でコメント光るYOUの《芸能界生存戦略》ダウンタウンと共演で胃潰瘍…も"忠誠心が私のエナジー"

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「作品が生き物だとするとYOUさんが入ることで鮮度が増すんですよ。ナマモノ感が全然違う。それはYOUさんが演技ではなく、ちゃんとそこにいてくれるから。例えば子供が突然走り出したとしても、それに対してちゃんとリアクションできるんですよ。セリフにしなくても、動きだったり目線だったりで、絶妙な間で反応してくれる。それはなかなか組み立ててできるものじゃないんです」

長らく芸能界で活躍し続ける理由

長らく芸能界で活躍し続ける理由について、YOU自身は「『下っ端の心得』で生き残ってきた」と振り返っている。

「ダウンタウンさんや美輪明宏さん、(小泉)今日子に対してもそうだけど、一度『好きッス』『カッコいいッス』と思ったら、その方々に対する忠誠心が私のエナジーになるの。どうすればそばにいられるか、そばに居続けるためにはどう振る舞うのが適切か、それをすごく考える。

そういう熱量はあるな。草履を懐で温めちゃうタイプ。他の人が温めようとしたら、必死で奪いにいくよ(笑)。乗りたい船と尊敬する船長を見つけたら、その船に乗り込むために最大限の努力はするね」<前述の『世間の歩き方』より>

一方、同書の中で「普段の生活では執着も嫉妬もゼロ」としつつ、「年齢を重ねるほど価値観のアップデートが必要」だとも語っている。このあたりが実にYOUらしい。

「若い世代と交流してないと、ひと昔前の感覚で止まっちゃう。反対に、(筆者注:小泉)今日子や(筆者注:各業界を牽引する面々が集う東京・恵比寿の会員制バー『CASBA(カスバ)』のオーナー・増田)令子のように新しい価値観を取り入れている人はずっと面白いの。今日子たちがすごいのは、時代とともに変化していること。前に進んでいく友達が近くにいると、私も見習わなくちゃと思えるからありがたいわ」

YOUと小泉今日子
「一度『好きッス』『カッコいいッス』と思ったら、その方々に対する忠誠心が私のエナジーになる」という(画像:FRaU公式Xより)

現在でもフットワークは軽く、2カ月に1回ほどのペースではあるものの、友人が経営している飲食店でアルバイトとして働き、脳を活性化しているという。YOUが魅力的であり続けるのは、固定観念に縛られない普段の暮らしによるところが大きいのかもしれない。

【画像を見る】「一度『好きッス』『カッコいいッス』と思ったら、その方々に対する忠誠心が私のエナジーになるの。どうすればそばにいられるか、そばに居続けるためにはどう振る舞うのが適切か、それをすごく考える」という言葉通り、ダウンタウンや小泉今日子など著名人との交流も深い
鈴木 旭 ライター/お笑い研究家

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Akira Suzuki

2001年から東京を拠点にエモーショナル・ハードコア/ポストロックバンドのギターとして3年半活動。脱退後、制作会社で放送作家、個人で芸人コンビとの合同コント制作、トークライブのサポート、ネットラジオの構成・編集などの経験を経てライターに転向。現在、『withnews』『文春オンライン』『現代ビジネス』『FRIDAYデジタル』といったウェブ媒体、『週刊プレイボーイ』(集英社)などの紙媒体で記事執筆中。著書に著名人6名のインタビュー、番組スタッフの声、独自の考察をまとめた『志村けん論』(朝日新聞出版)がある。

 

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