電話が怖くて退職…今どき新人は「弱すぎ」? 「ひと手間」を怠ると、溝はどんどん深まる

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新入社員の退職理由に「電話に出るのが苦痛」というものがあります(写真:Graphs / PIXTA)

昨今、入社1年目の社員が早々に退職をする件数が、右肩上がりに増えています。「そもそも希望の会社でなかった」「やりたい仕事をさせてもらえない」「イメージと違った」「希望した配属先ではなかった」など、退職理由はさまざまです。

その中でも、ここ数年で現れ始めた理由に「会社の電話に出られない」というものがあることをご存知ですか? 会社にかかってきた電話に自ら出て、話をしたり、取り次いだりするのが怖く、次第に会社に行くことすら辛くなる……というものです。

「電話恐怖症」の背景にある、2つの要因

「こんな理由、少し前までは考えられなかった!」「ゆとり世代は打たれ弱すぎて困る!」と思われる方も少なくないでしょう。ですが、そこは冷静に。どうしてこのような理由で「離職」にまでいたってしまうのか、きちんと検証してみましょう。

一昔前まで、家庭には1台の電話しかなく、たいてい玄関かリビングに置いてありました。ということは、小さい頃から多かれ少なかれ、家族が「電話に出て話している」姿を目にしていたはずです。また、子どもであっても電話に出たり、取り次いだり、正確に伝言を受け取れず「なんでちゃんと聞いておかなかったの!?」と怒られたりするわけです。

ところがここ十数年では、防犯上、家庭の電話機に子ども出さないという方針の家庭が増えました。また、ナンバーディスプレーが普及したのと同時に「知らない番号からの電話には出てはいけない」と教育される家庭も増える傾向にあります。

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