アラフォーの私が気づいた「プレ更年期でやっておいたほうがいいこと」。先輩たちが語る「もっと早く準備しておけばよかった」の意味

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「更年期症状」とまでは、はっきり認識できないけれど、なんとなく体や顔に「〇〇な気がする」が増えてくるプレ更年期。

疲れやすい気がする、眠りが浅い気がする、顔が変わってきた気がする……。多くの人は「気合で乗り切れる」と思うし、実際にそうやって過ごしている人も多いでしょう。私自身もそうでした。けれども、その“気のせい”には、ちゃんと原因があったのです。

プレ更年期といえども、女性ホルモンはすでに減少のカーブを描き始めています。だからこそ、その影響でさまざまな「気がする」症状が出ているのです。私の場合は、目元のクマが濃くなったことや、顔が長くなった「気がする」ことから始まりました。

女性ホルモンは骨密度と深く関係していることが、医学的に知られています。骨密度は10代でピークを迎え、40代半ばから少しずつ低下し、閉経を境に急激に落ち込むと報告されています。

骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン(2015年版)によれば、40歳以上女性の骨粗鬆症有病率は部位によって19〜27%。年齢を重ねるごとにその割合は急上昇するため、他人事ではありません。

調べてみて厄介だと思ったのは、骨の減少が痛みなどの自覚症状がほとんどないまま進んでいくことです。「そんなの高齢になってからの話でしょ」と思うかもしれませんが、実際にはもっと早く変化が始まるとされます。

骨密度の低下は骨格の縮みにもつながり、顔では頬がこける、目の周りがくぼむといった見た目の変化として現れることもあると指摘されています。私が「顔が老けた気がする」と感じたのは、肌やコラーゲンの衰えだけでなく、骨そのものの変化が原因である可能性も高いのだと思いました。

プレ更年期の私たちは、顔の衰えを感じると高額な化粧品に手を伸ばしがちですが、本当の原因は皮膚ではなく、すでに骨密度低下の合図なのかもしれません。プレ更年期の「気がする」を放置せず、自分の変化に目を向けることは大切ですよね。

プレ更年期で「自分を知る」

私は40代に入ってから、健康診断のオプションで骨密度や血管年齢を測るようにしました。

毎年受ける健康診断。実はオプションでいろいろな検査値を測ることができるので、おすすめです。数値で見ると、自分の体が「まだ大丈夫」なのか「そろそろ注意が必要なのか」がはっきりとわかります。

私の場合、骨密度の結果は悪くなかったのですが、それはあくまで「現状」の話。骨はおよそ3カ月単位で入れ替わるとされ、女性ホルモンの分泌が減っていく時期に何もしなければ確実に骨密度は落ちていきます。

それを理解していないと、歳を重ねてから「あれ?健康なはずなのに」となるんですよね。アラフォー以降は、みんな下りのエスカレーター。現状維持ですら努力が必要。ましてや、現時点で数値が低かった場合は、早急な生活習慣の見直しが求められると思います。

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