パワハラに怯えて指導ができない=「物言わぬ上司」になる人とならない人の明確な差
そして2つ目は、
マネジメントを「事前対応」に切り替えることです。
多くの管理職は、問題が起きてしまった後に「なぜやらなかったんだ」と結果を責める「事後対応」に時間を使いがちです。しかし、それでは遅いのです。それでは部下を追い詰めるだけになってしまいます。
本当に優秀なマネジャーは、事が起きる前に動きます。「先日頼んだ書類、今日の17時が締切だけど、順調かな?」「何か手伝えることはあるかい?」。このように、早め早めに声をかけ、支援的な姿勢で関わっていく。このサポーティブな関わりが、最悪の結果を防ぎ、部下に安心感を与え、結果的にパフォーマンスを最大化させるのです。
最も大切なものを、大切にする経営
「パワハラ」と「指導」の違い。それは、厳しさの度合いや声の大きさではありませんでした。その根底に、相手の成長を心から願い、その人格を尊重する「想い」があるかどうか。ただ、それだけの違いなのです。
私が経営の根幹に置いている、そして社員にも伝え続けている原理原則があります。それは、とてもシンプルなことです。
「何事でも他の人々からして欲しいと望む通りのことを他の人々にもそのようにせよ」
この人間としての基本に立ち返れば、おのずと答えは見えてくるのではないでしょうか。お互いの信頼と尊敬、そして、大切に思い合う心。これこそが、何よりも守るべき、最も大切なものです。
その大切なものを大切にすることこそが、部下の主体性に火を灯し、自ら考えて動く強い組織文化を創り上げる、全ての出発点となるのです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら