不倫夫が愛人を選択!どうすればいいか? 感情的になって喧嘩を買ってはいけない

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そしてここでは何よりも、新婦となる人の誠実性が問題ではないでしょうか。両親は事情があって離婚していると、包み隠さず話せる正直さが、大切です。小さなウソも積み重なると大きなウソになり、辻褄合わせに、またウソをつかねばならなくなります。両親の離婚は、子どもにとっては残念な問題ですが、ウソをついて隠さねばならない問題ではありません。

イギリスのダイアナ元妃の結婚式には、その実母と継母が一緒に出席していました。両親の離婚とダイアナ妃の人格は無関係であるという考え方に、私は好感を持ったものです。

小さなウソが、自信のない人生を作る危険

末のお嬢様の考え方だと、離婚家庭で育った人に、彼女自身が偏見を持っていることになります。夫婦揃っていてもガタガタしている家庭はいっぱいありますし、事情があって離婚した親でも、両親ともに立派で、伸び伸びと育っている人も数えきれません。家庭の形で、人を判断してはいけないことを、伝えましょう。若いお嬢様がこれらのことを学んでいくのはこれからですが、あなたも意識して、これらのことを教えていきましょう。

何よりも、もしお嬢様が望む高校を卒業するまでに、離婚が避けられなかった場合のことが心配です。母親をも恨むかもしれません。両親の離婚を恥じ、極力それを隠すことに、神経を使うかもしれません。そんなことから彼女自身がウソつきになり、自信を失くしていかないか心配です。

愛人と別れられないから離婚してくれと言い出す夫と暮らす苦痛や屈辱は、教えなくとも遅かれ早かれ、お嬢様が理解できるときは来るでしょう。それよりは世間体を気にして、離婚を拒否し続けることの愚かさを理解できる娘には、上のお嬢様がたの力も借りて、いつかは話してあげましょう。

最後に。夫の言いなりでもなく、お嬢様の意向でもなく、結局はあなたご自身の総合判断を基準に、行動するべきですよ。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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