朝ドラ【あんぱん】やなせたかし、バイキンマンを誕生させたワケ 子どもたちの間で『アンパンマン』がじわじわ人気に

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バイキンマン(写真:筆者撮影)
バイキンマン(写真:筆者撮影)
NHKの連続テレビ小説「あんぱん」が、放送回を重ねるごとに注目を集めているようだ。漫画家のやなせたかしと妻の暢(のぶ)をモデルにした物語である。やなせたかしといえば、子どもたちに人気の「アンパンマン」の作者として知られているが、ブレイクしたのは69歳のとき。30代でマンガ家デビューを果たして以来、長く不遇の時代を経験している。遅咲きだったやなせたかしは、いかにして飛躍したのか。『大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!』の著者で偉人研究家の真山知幸氏が解説する。
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不人気の「アンパンマン」がミュージカルに

「やなせさん、アンパンマンをミュージカルにしようよ」

いきなり電話でいろんな頼まれごとをされて、意外なオファーに驚くばかりのやなせたかしだったが、今回のいずみたくからの電話にも「え!そりゃまた本気ですか」と半信半疑だったらしい。

なにしろ、アンパンマンは絵本『あんぱんまん』としてフレーベル館から発刊されるも、不人気に終わり、編集者からも「やなせさん、こんな本はこれ一冊にしてください」と言われてしまう始末。『詩とメルヘン』で大人向けの『熱血メルヘン怪傑アンパンマン』をスタートさせたが、連載は1年半で終了している。

それだけにミュージカルになるとは思いもしなかったようだ。収容人数が70人ほどの小さな会場ではあるが、1976(昭和51)年に初回の公演が実現することとなった。

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