「双子の兄は現役で進学…自分は全落ち」母から比較され罵倒も「やらないことを決める」超戦略的な受験で慶應に合格した"凡人"の弟

✎ 1〜 ✎ 147 ✎ 148 ✎ 149 ✎ 150
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

当時の僕のような凡人が第一志望に合格するためには、受験戦略を立てなければなりません。戦略とは「戦いを略す」と書きますが、あれもこれも勉強するのではなく、「やらないことを決める」ことが戦略の要諦です。

つまり、2科目受験の慶應SFCを第一志望に設定したら、それ以外の受験科目は捨てるもしくは削り、その分SFC対策に注力することが合格のカギとなります。この『選択と集中』という目的志向の考え方が、失敗した現役生活、うまくいった浪人生活で培われました。

その観点では、SFCは『こんな社会課題を解決したい』という思いをもった目的志向の学生を求めています。僕が、SFC対策に特化したオンライン塾を運営しているのは、SFCが大好きだからです。自分次第で受講するカリキュラムを変えられるし、先生も超一流だし、学べることも自由自在。それが他の大学と違うところです。

でもそれが知られてないし、特殊な対策が必要なので受験生には敬遠されがちな学部なのが勿体無いと思うのです。正しい情報をもとにちゃんと対策すれば受かる学部だし、受験生にはその選択肢を考えてほしいと思っています。小論文のトリセツはどこの予備校さんよりもSFCのことを理解している自負はあり、合格のためのサポートをしっかりしていけると思うので、もしこの記事を見ている大学受験生のお子さんをお持ちの方がいれば、お問合せしていただければうれしいです」

超戦略的な浪人生活から得た教訓

自分が通ったSFCの受講生を増やすため、指導を頑張っている井口さん。その様子からはまさに、現役で失敗し、浪人で成功したために身につけた目的志向を存分に活かすことができているのだろうと思いました。

井口和宏さん(写真:本人提供)
井口和宏さん(写真:本人提供)
教訓:目的を達成するためには、目的志向が大事
濱井 正吾 教育系ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はまい しょうご / Shogo Hamai

兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。「9浪はまい」のニックネームでTwitterやYoutube、テレビ出演などを行っている。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活に。同社退職後は受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、2018年に教育学部国語国文学科入学、2022年卒業。現在はカルペ・ディエム所属。

Facebook: https://www.facebook.com/shogo.hamai/
 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事