「年収5500万円から生活保護へ」元人気ブロガーが"どん底"で見た景色

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当時、お金を持っていた立花さんに言い寄る若い女性は多かった。その中のひとりに声をかけ、実際にポリアモリーを始めてみることにした。

「いざポリアモリーを始めたら、僕にはすぐに彼女ができてしまった。奥さんにも隠さずに、複数交際したり、男女の関係をもったりするのがポリアモリーのルール。だから、新しい彼女との予定を奥さんと共有のGoogleカレンダーに書き込むワケですよね」

2017年の末には、「日本でも珍しいポリアモリーを実践している夫婦」として、立花さん宅にフジテレビ系列の番組『ノンストップ!』が取材に入ったこともある。

「夫婦でテレビ出演し、ポリアモリーの概要と、相手に恋人がいても夫婦は円満でいられるんだ、みたいな話をしました」

そこまではよかったが、ひとつ誤算があった。奥さんには彼氏ができなかったのだ。あえて作ろうとはしなかったのかもしれない。

「僕だけがポリアモリーを実践し、お泊まりなどをしてくるのですから、いま考えると奥さんはあまりいい気持ちにはなりませんよね。それが別れの引き金にもなったと思います」

「すべてを手に入れた」その先に、崩壊は始まった

2017年7月、180人集客したブログセミナーの写真(写真:立花さん提供)

ポリアモリーを取り入れてみたものの、立花さんの中でダントツに大切なのは、やはり奥さんだった。

彼女から「自分だけの創作拠点として別のマンションを持ちたい」とお願いされたときも、無理を承知で了承した。

「この頃から、いろいろな意味で"黄色信号"が点滅していました。資金繰りも、奥さんとの関係も。彼女のために24時間創作活動に没頭できるマンションを借りたんですが、全拠点を合わせた家賃は、月々140万円超え。常に全力で売り上げをつくり続けなければならず、無理をして突っ走っていたと思います」

時代の流れとともに、世の中の興味関心も変わっていく。収益も徐々に上がりにくくなっていた。

「資金繰りが厳しくなってきたこと、妻からの提案とはいえ、僕だけポリアモリーを楽しんでしまったこと。理由は諸々でしょうが、とうとう妻の気持ちが離れてしまったんです」

2018年8月、奥さんから「別れたい」と告げられる。

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