「試合がなくても人がいっぱい」「札幌ドーム時代と大違い」との声も。「エスコンフィールドHOKKAIDO」入場無料なのにガッポリ儲けが生まれるワケ

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観客動員面で見ても、2025年シーズン前半戦のファイターズ戦の平均観客動員数は「3万389人」。昨年より1割以上も増加(2024年は2万7323人)しているうえに、札幌ドームに本拠地を置き、大谷翔平選手(現:ロサンゼルス・ドジャース所属)を擁して優勝・日本一に輝いた2016年の平均「2万9281人」をも上回る。

なおエスコンフィールドは札幌ドームより定員が7000人以上も少なく、「座席数2.9万・立見6000」であることを考えると……来場者・ファイターズファンが激増し、週末を中心にチケット確保・座席確保の難易度は上がり続けている。

ファイターズ公式戦
札幌ドーム時代のファイターズ公式戦の様子。当時と比べると、定員が7000人以上も少なくなっている(筆者撮影)

本拠地が札幌ドームからエスコンフィールドに変わっただけで、何故ここまで経営面・集客面で激変できたのか。新球場やボールパークを運営する「株式会社 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント」(以下:FSE社)に要因があるのか、ファイターズに要因があるのか、札幌ドームにあるのか?

ファイターズが構築したビジネスモデル「滞在すればするほど利益が上がる」

非試合日のエスコンフィールド
非試合日のエスコンフィールド。出入り自由で、座席は一般客に解放されている(筆者撮影)
シャウエッセンホットドッグ
エスコンフィールド名物・シャウエッセンホットドッグ。パキッとした食感とあふれる肉汁がたまらない(筆者撮影)

新球場やボールパークが、集客だけでなく利益を獲れている理由はズバリ、「滞留時間の増加」「公式戦・開催以外での来場者の増加」だ。

球場を中心とした「北海道ボールパークFビレッジ」は緑豊かな広い公園となっており、ボールパーク自体は、来場してぼーっとしているだけならタダ。

しかし、周りに魅力的なアクティビティや、球場名物「シャウエッセンホットドッグ」などのグルメがズラリと揃っていると、その気がなくてもついつい……親は平気でも、子どもが黙っていない。

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