《北朝鮮》わずか"5万円"の裏技旅で北朝鮮を体感した30代男性。そこで見た衝撃の光景と、深く感じたこと

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今回私は渡航日程1泊2日。関空を11時50分に出発して、韓国に着くのが13時50分。翌日は21時発の飛行機に乗り、関空に22時50分に到着する便を予約した。

旅の1日目は、前述した友達と現地で合流。韓国グルメを食べ歩いた。ちなみに韓国の物価は筆者の体感値で、日本の物価と同じか気持ち程度安い。よって食費は全部で1万円も使わなかった。ホテルは1部屋2万円だったが、海外のホテルは「1名」単位ではなく「1部屋」単位での料金体系が多い。今回は友達と割ったので、1万円の負担で済んだ。

そして迎えた旅の2日目。仕事のため先に帰国する友達を見送った後、私は13時過ぎにソウル駅から電車(京義・中央線)に乗り、北朝鮮の見える烏頭山統一展望台(鰲頭山統一展望台)を目指した。

国境沿いの「川」は浅くて狭い?

途中同じホームで乗り換えが1回あったが、トータル50分ほどで金村駅に到着。Uberタクシーを呼び、20分ほどタクシーに揺られると、お目当ての展望台が見えてきた(電車代とUber代は、あわせて片道2000円ほどだった)。

展望台は小高い山の上に位置していた。到着後、真っ先に目に飛び込んできたのは「大きな川」だ。この川が韓国と北朝鮮の国境であることは、直感ですぐわかった。川底はところどころむき出しになっており、水深はかなり浅そうだ。川の幅は狭いところで500メートルくらい。これなら徒歩で渡れそうだが……それが叶わない事情があることは、誰もが知っての通りである。

この川を挟んだ向こう側に、推定人口約2600万人。本物の北朝鮮があると思うと、なんだか不思議な気持ちになった。恐怖と興味がブレンドされたような感情に加え、「あ、北朝鮮って本当にあるんだ」といった驚きや、呆気にとられたような感覚もあった。

展望台入り口からの景色
展望台入り口から見えた景色(著者撮影)
展望台入り口
展望台入り口(著者撮影)

ドキドキした気持ちで、私は施設内に入った。受付にいたお姉さんに「展望台のチケットはどこで売ってますか?」と質問したところ、「入場料は無料よ」と回答があったので、そのまま階段を上ると、全面ガラス張りになった講堂のような空間に出た。

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