「どうせ守られない」「行政がやること?」と批判の声も…《スマホ1日2時間》の条例案を"無意味と批判する人"の大誤解
2024年度の総務省調査によると休日のインターネット利用時間は、10代が5時間16分、20代が5時間3分、30代が3時間38分、40代が3時間19分、50代が2時間45分、60代が2時間11分、70代が1時間でした。
やはり10代・20代の利用時間は突出していますし、その上の年代も仕事や家事などで忙しいにもかかわらず長いことに気づかされます。
もちろんデジタルデバイスの使用は個人の自由ではあり、尊重されるべき一方で、「自己責任に任せるべき」と議論を終了させられない背景も少なくありません。
その筆頭は心身の不調と、それに伴う損失や事故。
デジタル画面を長時間見ることで眼の異常だけでなく、首や肩の凝り、頭痛や腰痛、手足のしびれ、不安などの精神症状が表れる“デジタルデバイス症候群”、目の筋肉が緊張した状態が続くことで老眼と同様の症状が表れる“スマホ老眼”、脳が疲労して物忘れ、集中力・記憶力の低下、言語障害などの認知症と似た症状が出る“スマホ認知症”などのリスクがあり、仕事や勉強のパフォーマンス低下ならまだしも、事故などで他者を巻き込んでしまうケースは避けたいところです。
その他でも「歩きスマホの人にぶつかられた」「スマホを見ながら自転車に乗っている人にぶつかられそうになった」「飲食店でスマホを使っている人が席を占領して待たされ続ける」「トイレの個室に入りたいのに、スマホを使うために居座っている人がいる」「信号待ちや渋滞のときにスマホを見るため、後続車に迷惑をかける」など、他者に迷惑をかけられた経験がある人は少なくないでしょう。
重大事故に巻き込まれてしまう最悪のケースを考えても、もはや「自己責任」では自分と大切な人を守り切れない時代になったのかもしれません。これらの行為を行う人は自身が認めなくても、他人からは“スマホ依存”に見えるのではないでしょうか。
乳児も高齢者もスマホ依存の時代
今回話を聞いた人々の中には、「0歳のころからタブレットでYouTubeを見ていて、5歳になった今では充電が切れただけで怒るようになってしまった」「2歳児なのにトイレや風呂にもタブレットを持ち込む」という子どもがいました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら