
先日串カツ田中で、筆者はこんな光景を目撃した。
小学生の息子がソフトアイス作りの際、カップかコーンかで迷っていると、20代前半の女性アルバイトスタッフが「じゃあ両方ね!」と、カップのソフトクリームにコーンをトッピングする方法を提案してくれた。さらに、彼女が「アイス作りに挑戦します!」と大声で宣言すると、カウンターの他のスタッフが口々に「がんばれ!」と声援を送ってくれたのだ。

これらの対応は、マニュアルには載っていない。
そのスタッフに後で話を聞くと、「お客様が笑顔になることを考えて行動しているだけです」と答えた。入店わずか3カ月のアルバイトが、まるでベテラン社員のような意識で働いている。これが、串カツ田中の強さの秘密だ。
前編で紹介した「全面禁煙化」による劇的な業績回復。しかし、それだけでは年商200億円企業(※今期の予想)にはなれなかった。真の成功要因は、「自分で考えるスタッフ」を育成する独自の人事制度にあったのだ。
「マニュアル依存」からの脱却
多くの飲食店チェーンでは、「マニュアル通りの接客」が重視される。標準化により品質を保ち、アルバイトでも一定のサービスを提供できるからだ。
しかし串カツ田中は、この業界常識を根本から覆した。
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