「半年かけて徐々にならした」《猫とウサギ》天敵となりうる2匹が"寄り添い眠る"ほど仲良しになるまで

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「一緒にいてくれるだけで、寂しいと思うこともなくなりました。体は小さくても、僕にとっては心強い存在です」

もふもふしたものでなければ塞げない、心の穴がある。もふもふして温かく、なんの打算もなく、見返りも求めず、そのままの自分を受け止めてくれる存在。その小さな命が、ときに人生に思いがけない彩りをもたらしてくれることもある。

愛しくてたまらない、ウサギ、猫、人間の3人暮らし

ぽぽちゃんとぴーと君の暮らしをつづったYouTubeチャンネルは、現在登録者24万人以上の方に支えられている。最も観られた動画は、600万再生近い。投稿した動画は1000本以上。1本目まで遡れば、体重わずか350グラムの子ウサギぽぽちゃんが現れる。

飼い主がどんな思いで向き合っているかは、ペットの表情や態度に偽りなく表れる。最初はウサギと猫の同居に否定的だったコメント欄も、今では2匹の仲睦まじさに癒されるというコメントであふれている。

ただし、YouTubeチャンネルを大きくする気持ちはない。ただ2匹の姿を見て癒されてほしいのだと、やすさんは言う。

「2匹のことはずっと、自分の子どものように感じてるんです」

ぽぽちゃんと暮らして6年、ぴーと君と暮らして5年が経過した。ウサギの6歳は、人間でいえば50代半ば。猫の5歳はもう、アラフォーに差し掛かる世代だ。

いつまでも小さな子どもだと思っていたペットたちは、幼い面影を強く残しながら成熟し、飼い主の歳を超えていく。限られた時間は、一時停止で留めておきたいほどに愛しい。

ぴったりと寄り添って眠るぽぽちゃんとぴーと君(写真提供:やすさん)
【ウサギと暮らすには】
・ペット可物件、もしくは管理会社に小動物の飼育を許可されていること
・ウサギ用の小屋を用意し、中に給水器、エサ台、寝床、トイレを用意する
・室内温度は常に18度から22度程度に保つこと
・自炊で魚料理をしないこと
・定期的に爪切りに連れていく、もしくは自分で爪を切ること
・足腰のケアのため、床にクッションマットなどを敷くこと
・中年期を過ぎたら、体調管理のためのサプリメントを怠らないこと
・ウサギを見てくれる動物病院がそばにある、もしくは自家用車があること
【ウサギ+猫と仲良く暮らすには】
・2DK以上の部屋に住み、最初は居住空間を完全に分けること
・できれば在宅勤務、もしくは在宅時間の長い家族がいること
・部屋に水飲み場と排泄用の猫砂を用意すること
・電気代は真夏で1万円、生活費+2万円を安定して支払えること
・相性が悪かったとしても、2匹とも最期まで幸せにする覚悟があること
宮﨑 まきこ フリーライター

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みやざき まきこ / Makiko Miyazaki

立命館大学法学部卒業後、13年間法律事務所にてパラリーガルとして勤務。自己破産、離婚、失業、犯罪など、人生の困難な局面に置かれた人々と接してきた経験を生かし、フリーライターとして独立。
人物インタビューを中心に取材・執筆している。
静岡県浜松市在住。愛犬家。夫と愛犬・鰤(ぶり)と暮らしている。

X:@makiko_miyazaki

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