なぜ要介護者が"カジノ"でみるみる元気に? 《常識破りのデイサービス》アメリカ視察で一発奮起した社長が変える「日本の介護」
午後1時。軽快な音楽がフロア内に流れ出した。レディー・ガガの『Born This Way』だ。
「はい、それではみなさん! ベガストレッチを行いますよ!」
昼食を終え、ゆったりとくつろいでいた高齢者たちが、スタッフのかけ声のもとストレッチを始めた。アップテンポな曲に合わせて腕を伸ばしたり、太ももを上げたりとなかなかの運動量だ。

まずはストレッチからスタート。ストレッチに参加すると施設内で使う疑似通貨をもらえる仕組みで、参加意識が高まる(写真:編集部撮影)
専任のアスレチックトレーナーが考案した「ベガストレッチ」が行われるのは、午前10時と午後1時の1日2回。ストレッチに参加すると、施設内通貨の2万ベガスが獲得でき、パチンコや麻雀、カードゲームなどさまざまなレクリエーションへの「ゲーム料」として使用できる。

ストレッチをすると疑似通貨が配られる(写真:編集部撮影)

“疑似通貨”のベガス。金銭はもちろん、物やサービスへの交換も不可だ(写真:編集部撮影)
思い思いに楽しむ「大人の遊び場」
ストレッチ後は、それぞれが好みのレクへ。麻雀卓で対戦を始めるグループもあれば、黙々とパチンコに打ち込む人も。取材時は、利用者の姿は見えなかったが、採点方式のカラオケで点数を競い合うこともできるそうだ。

麻雀でトップになると10万ベガスがもらえるというから、皆さん真剣(写真:編集部撮影)

パチンコ好きにはたまらない、最新型のパチンコ台がズラリ(写真:編集部撮影)
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら