《嫁姑問題》から読み解く…なぜか「いつも不機嫌な人」が心の内に抱えている"密かな願望"の正体

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濃密な人間関係だけがいいとはかぎりません。「軽い関係」「薄い関係」を求める人もいるのです。それでいいではありませんか。

返事など期待せず、とにかく仕事だけはきちんと進められるように、最低限のコミュニケーションを取るようにします。「軽く」「薄く」関わっていく。それだけを心がければいいでしょう。怒りが生じる余地はありません。

全面戦争になりかねない怒り

最近は力関係も変わってきているかもしれませんが、もともとは、「嫁いびり」という言葉があるように、お嫁さんの側は、じっと耐えるというのが一般的でした。いまでも、お姑さんが気難しい方ですと、逆らえずに、怒りをこらえているお嫁さんも多いことでしょう。

「出汁の取り方も知らないの?」

「お風呂、まだ沸かしていないの?」

「そろそろ衣替えでしょ、凍え死にさせる気?」

たとえば、お姑さんにそんな小言を言われたとします。ムッとしますよね。だからといって一気に怒りを爆発させれば、嫁姑全面戦争を招きかねません。

そうしたシーンでも、怒りを抑えて、闘いを避ける策があります。

断言します。感情には法則があって、それを知っておくと、3秒で怒りをコントロールできます。まず、お姑さんの「優位願望」を知ることです。

誰にでも、多かれ少なかれ、まわりの人に対して優位でありたいという願望があります。とくにお姑さんは、お嫁さんに対してその傾向が顕著です。

①自分のほうが息子のことは全部知っている
②自分のほうが息子を愛している
③息子も自分のほうを大事に思っている

これがお姑さんの「優位願望」の特徴です。その結果、新参者のお嫁さんに対して強圧的だったり挑戦的だったりするのです。これを踏まえて、対応策を考えてみましょう。

感情の法則のひとつに、押されれば押し返すという、物理学でいう「作用・反作用の法則」があります。ボールを強い力で壁にぶつければ、その強さに比例して勢いよくボールは戻ってきます。

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