常連さんに麻婆豆腐を振る舞ったスナックママ、《自家製豆板醤》で"高級中華と遜色ない味"を実現→「麻婆豆腐の素」が大反響になるまで
「じゃあ自分で作ってみたらって始めました。姉ちゃんに連絡して、四川省の知人が豆板醤作る時に行って、覚えてきてもらうことにしました」(ミンミンさん)
四川省では、自家製豆板醤を作る家庭がほとんど。書き起こされたレシピがあるわけではなく、長年の勘や経験でやっている作業だ。だから姉は仕込んでいる様子を横で見てメモしてミンミンさんに送り、その情報をもとにミンミンさんは豆板醤づくりにチャレンジすることに。
レシピを元に四苦八苦しながら豆板醤づくり
四川省では5月に山椒の収穫が終わり、8月に唐辛子の収穫が終わる。唐辛子の収穫後が豆板醤づくりのタイミングだ。
現地では生の唐辛子を使って仕込むようだが、日本で流通しているのは乾燥させた唐辛子が主流で、生の唐辛子をたくさん手に入れるのは難しい。生の唐辛子は乾燥させると大体十分の一になるため、計算して1kgなら100gとレシピを計算し直した。
さらに、そら豆麹をおこすための麹選びにも苦労した。でも「日本は醤油を作るから麹はたくさんあるから。ネットで調べて似たやつを取り寄せました」とミンミンさん。

苦労して仕込み、半年後、できた豆板醤で麻婆豆腐を作ってみると……これがまたとびきりおいしい!
「これは本格的に商品化できるのでは」と考え、福岡でEC関連の仕事をしていた息子の坂口斉さんも加わり、本格的に商品化に乗り出すことに。
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