常連さんに麻婆豆腐を振る舞ったスナックママ、《自家製豆板醤》で"高級中華と遜色ない味"を実現→「麻婆豆腐の素」が大反響になるまで
熊本敏敏の麻婆豆腐は、この難易度の高い豆板醤づくりあってこその味なのだ。

スナックの常連さんに麻婆豆腐が大ウケ
では、熊本敏敏ではいかに豆板醤づくりを成功させたのか? その前に、そもそもなぜ「麻婆豆腐の素」を売り出すことになったのかを振り返ろう。
きっかけは、料理好きなミンミンさんがスナックで出した手料理。熊本で長年スナックを営むミンミンさんは、日替わりで作るパスタやロールキャベツなどが常連客から大好評。「ママ、またあれ食べたい」とリクエストされることもしばしばあった。
そんな中、ある日振るまった麻婆豆腐が特に評判を呼んだ。
それはミンミンさんが中国に里帰りした際に姉の知人(四川省在住)からもらった自家製豆板醤を使って作ったものだった。
5年熟成の豆板醤は味、香り、旨味が格別。しかし、もらった豆板醤はすぐに底をついてしまった。
試しに、日本のスーパーで普通に手に入る豆板醤を使ってみても、求める味にはならない。前述の通り、あれらは「唐辛子の塩漬け」に近いからだ。そら豆は少ししか入っておらず、山椒も入っていない。
求める味は四川省の自家製豆板醤。あれがあってこその麻婆豆腐だ。しかし、その後コロナが流行し、中国への里帰りは困難に。
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