椅子は細身で高く、背もたれがない。5階のフードコートと違って、こちらは明らかにライブ客向けだ。屋外にも、ベンチとテーブルが用意されている。


施設内でしきりに、「レストラン・フードコート夜11時まで営業中」「チケットを見せるだけでお得!」とアピールされていることからも、ライブ客の来店を促す意図を感じる。


オープンから5年が経過し、来館者のニーズに合わせて「有明ガーデン」は変化しているのだ。
近隣ファミリーとライブ客に価値を提供
「有明ガーデン」は、有明に住むファミリーが日常的に利用すると同時に、ライブ客が食や滞在、推し活を楽しむ場になっている。
もし、ライブ客をはじめとしたビジター向けの商業施設になっていたら、付近に住む人の生活は不便なままであっただろう。
子連れファミリーの日常利用を前提としつつ、ライブ客のニーズにもポイントを絞って応えることで、ビジターと近隣住民の両方に価値を提供する商業施設となっている。
しかし、オープン当初から歯車がかみ合っていたわけではない。【後編】湾岸でも"地味な街"だった「有明」洗練の歴史 では、「有明ガーデン」がいかにして今の姿になったのか、街の歴史とともに振り返っていく。
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