「"先生"と呼ばれていた男性に何が…」家の中に入ると、想像もつかない光景が広がっていたーー《孤独死の現場》に残された“驚く秘密”

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階段を上って2階へ入ると、さらに荒れ果てた光景が広がっていた。

1つの部屋は床一面がゴミで覆われ、歩くスペースもない。ゴミの大半を占めるのは、コンビニ弁当や惣菜の空容器、そして酒やジュースの空き缶、ペットボトルといった、「生ゴミ系」である。

いくつかはビニール袋にまとめられているものの、むき出しのまま床に転がっているものもあり、容器にわずかに残っていた液体が漏れ出している。その臭いに誘われた無数の小バエがゴミの間を歩き回っていた。

ゴミ屋敷
焼酎や日本酒のパックや空き缶が至るところに散らばり、小バエの数もおびただしい(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

「お酒やジュースの飲み残しが多い部屋には、やっぱりコバエ発生しやすいです。逆に、弁当や惣菜などの食べカスにはそんなにコバエが発生するイメージはないですね」(二見氏、以下同)

生ゴミに埋もれるように茶色く変色した布団が敷かれている。はじめのうち男性はこの部屋で寝ていたようだ。

「こっちの部屋だけ生ゴミが散乱していて、(新しいほうの)寝室は散乱していないじゃないですか。このままじゃアカンと思って、綺麗な部屋のほうへ避難するように寝室を移したんじゃないかと思います」

ゴミ屋敷
きれいな部屋と生ゴミまみれの部屋とのギャップが激しかった(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

「男性に何があったのか」遺族も知らない

依頼主は男性の兄弟2人だった。近隣の住民がしばらく姿を見かけないことを不審に思い通報。駆け付けた警察官によって、室内で亡くなっているのが発見された。死後、7~8日が経過していた。

男性が亡くなっていた布団の上には、大の字の形に体液のシミがついている。夜、眠りにつき、そのまま亡くなってしまったのだろうか。

ゴミ屋敷
最期に男性が倒れていたとみられる布団。一部、モザイク処理をしています(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
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