夜間のエアコンより安く抑えるには?冷蔵庫の側面に予定表貼るのはNG?――1円でも安く!! エアコン・冷蔵庫「節電」のウソ・ホント

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●エアコンで設定温度になるとジメジメするのは、故障?

→ウソ:「湿度戻り」という冷房特有の現象なので、設定温度を1℃下げてしばらく運転で対処

エアコンをつけて設定温度まで気温が下がると、少し蒸し暑さを感じる場合があります。これはエアコンの内部が部屋の湿気で結露した状態のまま設定温度になったため、冷房が切れて、結露した湿気が部屋に戻ってくるからです。これはエアコンの故障ではありません。

ジメジメが気になる場合は、エアコンの設定温度を1℃下げて、1時間ほど運転してから、元の設定温度に戻します。寒さを感じる場合は、設定温度を下げず風量を最大にして、内部の結露を乾燥させるといいでしょう。

冒頭で触れましたが、1℃温度を下げて運転すると電気代が上がります。しかし、1時間だとおよそ3円の電気代で快適になります。毎日湿度戻りがあるので、「3円は高い」という方は、サーキュレーター(1時間0.5円程度)を利用して、湿度戻りをやり過ごしましょう。

エアコンを使わない北海道の対策は?

●北海道は扇風機で乗り切れる?

→ウソ:普通の扇風機では体感で2℃ほどしか下がりません。冷風扇やミスト発生扇風機を使うと-10℃近くの冷風がえられます

2025年はエアコンがあまり普及していない北海道の留萌や上川、宗谷、網走、釧路、根室地方でも、エアコンが爆発的に売れています。エアコン本体はあっても工事が数週間後だったり、工事が不要のスポットエアコンは売り切れだったりしているようです。

これらの地方は本州と異なり湿度は低めなので、「冷風扇」(れいふうせん)が効果的です。冷風扇は、水を染み込ませたフィルターに風を送ることで涼しい風が出てくるというものです。皮膚についた水分が蒸発するときに熱を奪う「気化熱」という現象を使って空気を冷やします。

電気代は扇風機とほぼ変わりません。湿度が低い地域なら、最大で外気より10℃低く、つまり37℃でも27℃ぐらいの冷風となります。ただし、湿度が70%を超えてしまうと、普通の扇風機と同じで冷却効果はありません。

なお、最近はミスト発生機能(霧状の水を発生させる)がついている製品も登場しており、通常の扇風機より涼しい風がえられます。

続いては冷蔵庫のウソ・ホントになりますが、エアコンについてはこちらにも記事を書いていますので、ご覧ください。

関連記事:「よかれと思って」損する!?エアコン節電の"ウソ"

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