窪田:そうだったのですね。オルソケラトロジーは夜間につける特殊なコンタクトレンズで、角膜を変形させることで近視を矯正するものです。寝ているときだけつければよいので、日中はメガネやコンタクトをしなくてよいメリットがありますが、お子さんによってはレンズの着け心地が合わないなどのデメリットもあります。
田村:娘はどうしても目に異物感があり、コンタクトをつけたまま寝るのが不快だったようです。何とかしてあげたいなと思っていたときに見つけたのが、クボタグラスでした。窪田先生は効果が出るのに2年ほどかかるとおっしゃっていましたが、半年で効果が出たんです。
子どもの近視は“治す”時代へ
窪田:それには私も驚きました。人によってはものすごく効くこともあるのですが、まさに娘さんはそのタイプだったようで。それに、クボタグラスはただメガネをかけるだけでよく、眼球に触れない治療なので、目にも優しいんです。
田村:今はメガネをかけずに黒板の字が見えるようになりました。娘も効果を実感しているので、普段から自分でクボタグラスをかけています。すっかり生活の一部で、日本に行くときにも持っていくくらいです。
窪田:今までは「近視になってもメガネをかければいい」と思われていましたが、もう近視は予防する時代です。重度の近視は、将来的に緑内障や白内障、網膜剥離などになる可能性が高まりますので、子どものうちから近視を予防したほうがいい。近視にならないことが、一生の財産になりますからね。

田村:何でもそうですが、特に健康は早くケアを始めれば始めるほど、効果が高い。娘が10代前半のうちに近視の抑制ができてよかったです。
窪田:ぜひ使い続けてください。田村さん、今回はシンガポールの教育や健康事情、そして大人に大切な「学び」について、たっぷりとお話ししていただきありがとうございました。
(構成:安藤梢)
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