社会人になってからの「学び」は人生を豊かにする。AI時代を生き抜くために必要なのは、人間の好奇心

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窪田:そうだったのですね。オルソケラトロジーは夜間につける特殊なコンタクトレンズで、角膜を変形させることで近視を矯正するものです。寝ているときだけつければよいので、日中はメガネやコンタクトをしなくてよいメリットがありますが、お子さんによってはレンズの着け心地が合わないなどのデメリットもあります。

田村:娘はどうしても目に異物感があり、コンタクトをつけたまま寝るのが不快だったようです。何とかしてあげたいなと思っていたときに見つけたのが、クボタグラスでした。窪田先生は効果が出るのに2年ほどかかるとおっしゃっていましたが、半年で効果が出たんです。

子どもの近視は“治す”時代へ

窪田:それには私も驚きました。人によってはものすごく効くこともあるのですが、まさに娘さんはそのタイプだったようで。それに、クボタグラスはただメガネをかけるだけでよく、眼球に触れない治療なので、目にも優しいんです。

田村:今はメガネをかけずに黒板の字が見えるようになりました。娘も効果を実感しているので、普段から自分でクボタグラスをかけています。すっかり生活の一部で、日本に行くときにも持っていくくらいです。

窪田:今までは「近視になってもメガネをかければいい」と思われていましたが、もう近視は予防する時代です。重度の近視は、将来的に緑内障や白内障、網膜剥離などになる可能性が高まりますので、子どものうちから近視を予防したほうがいい。近視にならないことが、一生の財産になりますからね。

近視は病気です
(出所)『近視は病気です』

田村:何でもそうですが、特に健康は早くケアを始めれば始めるほど、効果が高い。娘が10代前半のうちに近視の抑制ができてよかったです。

窪田:ぜひ使い続けてください。田村さん、今回はシンガポールの教育や健康事情、そして大人に大切な「学び」について、たっぷりとお話ししていただきありがとうございました。

(構成:安藤梢)

田村 耕太郎 国立シンガポール大学リー・クワンユー公共政策大学院兼任教授、2022~2026年一橋大学ビジネススクール客員教授

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たむら こうたろう / Kotaro Tamura

カリフォルニア大学サンディエゴ校グローバル・リーダーシップ・インスティテュート フェロー。デューク大院、イェール大院、各修了。
元参議院議員。第一次安倍政権で内閣府大臣政務官(経済・財政、金融、再チャレンジ、地方分権)。
ハーバード大学、ランド研究所、ミルケンインスティテュートで研究員。
Open AI, SpaceX, Scale AI, Neuralink等の70社以上の世界のテクノロジースタートアップに投資する個人投資家でもある。
シリーズ累計91万部突破のベストセラー『頭に来てもアホとは戦うな!』、『地政学が最強の教養である』など著書多数。

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窪田 良 医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO

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くぼた りょう / Ryo Kubota

慶應義塾大学医学部卒業。慶應大医学部客員教授、米NASA HRP研究代表者、米シンクタンクNBR理事などを歴任。虎の門病院勤務を経て米ワシントン大学助教授。2002年創薬ベンチャー・アキュセラを創業。2016年窪田製薬ホールディングスを設立し、本社を日本に移転。アキュセラを完全子会社とし、東証マザーズに再上場。「エミクススタト塩酸塩」においてスターガルト病および糖尿病網膜症への適応を目指し、米FDAからの研究費を獲得し研究開発を進めているほか、在宅医療モニタリングデバイスや、ウェアラブル近視デバイスの研究開発を行っている。

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