その後、流山市を含めて千葉県は急激なベッドタウン化が進む。しかし、千葉県から東京へ直結する鉄道がJR常磐線しかなく、著しく混雑し事故も相次いでいた。それを受け、1985年に常磐新線の検討が始まった。「つくばエクスプレス」である。
東神開発が街づくりパートナーに選定
2005年のつくばエクスプレスが開通と同時に、「流山おおたかの森駅」が新設されることになった。流山市によると駅名の由来は、「駅に隣接する『市野谷の森』にオオタカが生息していることや、駅周辺は緑が多い環境にあることから決定されたもの」。
「市野谷の森」は駅から徒歩10分少し。木々が生い茂り、虫たちの鳴き声が響いている。3エリアにわけて公園として整備中で、一部はすでに通り道が完成している。


そんな緑豊かな街に「流山おおたかの森駅」が新設されることを見据え、商業施設開発の事業者が公募で選定されることになった。そこで事業提案を行い、行政の街づくりパートナーとなったのが東神開発である。
流山市のビジョン「森の再生、緑のまちづくり」に賛同した東神開発は、「森のタウンセンター」をコンセプトに「流山おおたかの森S・C」の開発を始めた。
2007年3月12日に「流山おおたかの森S・C」の本館が開業。当時、つくばエクスプレスを挟んで反対側には、まだ緑が目立つような状態であった。
その後、東神開発は約15年をかけて、商業施設やオフィス、医療、教育などの機能を備えた施設を段階的に開発することになる。
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