「東洋経済の社員は仕事をせず囲碁をしている」との噂も流れた…【渋イイオフィス探訪】東洋経済新報社の“1961年竣工”本社の知られざる実態

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いやあ、時代とともにオフィスの使い方や役割も変わっていくのだ。その歴史が垣間見えて面白い。

最上階には、かつてはレストランだった談話室

東洋経済新報社 経済倶楽部
9階は戦前からの歴史ある会員制倶楽部「経済倶楽部」とその談話室、研修などを行うホール会場が入っている(筆者撮影)

さて、次に案内してもらった9階の談話室も、時を経て役割が変わった場所だ。

東洋経済新報社 談話室
談話室の内部。当時の写真を見ると、内装はかなり変化しているようだ(筆者撮影)

ここには昔、喜山食堂という名の食堂が入っていたという。戦前からの歴史ある会員制倶楽部である「経済倶楽部」の会員向けに運営されており、夜になると、社員の皆さんもここにやって来て、飲みながら議論していたそうだ。

東洋経済新報社 談話室
談話室の一角にある囲碁スぺ-ス。特に歴史がにじみでている(筆者撮影)

なお、昼間は経済倶楽部会員のおじ様たちが、碁を打ちながら語らっていたという。昔は誰でも入れたため、それを見て東洋経済の社員は仕事をせずに囲碁で暇つぶしをしている……なんて噂も流れたとか(編集部補:実際はみんなちゃんと仕事をしています)。

東洋経済新報社
今は物置になっているが、ここが当時の厨房だ。天井の配管に面影がある(筆者撮影)

この9階は、オフィスの中でも特に当時の面影が残る場所だ。

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