「東洋経済の社員は仕事をせず囲碁をしている」との噂も流れた…【渋イイオフィス探訪】東洋経済新報社の“1961年竣工”本社の知られざる実態
✎ 1
✎ 2
すべてがオリジナルのままではないからこそ、ところどころに残る面影から竣工当時の姿を想像できて楽しい。
また、設備面では空調に当時の面影が残っている。

右上に見える一般的なエアコンだけでなく、窓側にもエアコンがある(筆者撮影)
オフィスの内部は改装されており、新しいオフィスビルとそう変わらないように見える。けど、この窓の上にある2つの換気扇らしきものは、竣工当時からあるセントラル空調の吹き出し口なのだそうだ。当時は吊り下げ式の業務用エアコンが一般的ではなかったため、建物の外壁を一周するように空調が設置されている。
今も元気に稼働中だそうだ(編集部補:部屋によってはすごく効きが悪いです)。
地下2階、歴史の重みを感じる第一資料室と、知られざるサークル室
最後はエレベーターで一気に地下まで潜っていく。
最下層となる、地下2階だ。
外部の人はもちろん、基本的には社員でもなかなか入れない場所である。

地下2階は変電設備や汚水処理タンクなどがある、ビルのコアともいうべき場所だ(筆者撮影)

ひっそりと存在する「第一資料室」。字体がもうレトロだ(筆者撮影)
ここに竣工当時からの書庫「第一資料室」が存在しているのだ。これがもし映画だったら、物語の核心にかかわる重大な秘密が隠されていそうだ。
中に入らせてもらおう。

作り付けの金属製の可動式本棚が数十個立ち並んでいる姿は壮観だ(筆者撮影)

しっかり体重をかけて押すとギギギ……と動きだす本棚(筆者撮影)
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら