「東洋経済の社員は仕事をせず囲碁をしている」との噂も流れた…【渋イイオフィス探訪】東洋経済新報社の“1961年竣工”本社の知られざる実態
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入り口の左手には今時めずらしい有人の受付があり、右側に本棚のある小さなスぺ-スがある。

昔からあるという、展示販売コーナー。月に数人ほど購入者がおり、その際は営業担当者が下りてきてくれるという(筆者撮影)
新刊を中心に、東洋経済が出版した本を買えるそうだ。欲しい本が決まったら、内線で担当者を呼んで購入するシステム。すこしだけ緊張しそうだが、ここで四季報を買ったらちょっとした聖地巡礼気分だろうか。

左手側の奥は待合スペースになっている(筆者撮影)
内装は新しくなっている部分も多いが、竣工当時をしのばせるものもある。写真のコンクリ柱は竣工当時のもので、重厚なたたずまいが非常にかっこいい。この柱は下から上までビル内を貫通していて、まさに大黒柱……といった趣がある。

エントランスの床材は張り替えているそうだが、十分レトロな趣だ。奥の絵画も昔は大きな一枚鏡で、ぶつかる社員が続出だったそう(筆者撮影)
さあ、次は竣工当時の面影が残るという、8~9階を散策してみよう。
8階にある、総理大臣の名を冠した部屋
最上階である9階の、1フロア下の8階でまず案内してもらったのは通称「湛山部屋」。社員には有名な部屋だそうだが……湛山部屋ってなんだ?

大切な人を迎える応接室である、湛山部屋。理由は石橋湛山(いしばしたんざん)の大きな写真が飾られていたからだそうだ(今はない)(筆者撮影)
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