「東洋経済の社員は仕事をせず囲碁をしている」との噂も流れた…【渋イイオフィス探訪】東洋経済新報社の“1961年竣工”本社の知られざる実態
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そんな時代から日本橋を見守ってきたビルだと考えると、急に貴重な存在に思えてこないだろうか。

前面はアルミのカーテンウォールになっており、スパンドレル(化粧板)はステンレス。軽やかな外観だ(筆者撮影)
設計は日建設計。竣工当時は建築専門誌『新建築』の表紙を飾ったこともあり、大きな話題となった最新のオフィスビルだったそうだ。

5cm刻みで打ち出された凹凸が、西日を浴びキラキラと光ってきれいだ(筆者撮影)
今でこそガラス張りのカーテンウォールだらけの東京だが、竣工当時の日本橋はまだまだ石造りの重厚なビルヂングが多かった時代だ。そんな中に現れたこの颯爽としたオフィスビル。
新しい時代を告げる、モダンな存在だったのだろう。

裏側となる首都高側も手を抜かない同じカーテンウォール。青空を映して輝いている(筆者撮影)

裏手には竣工年月(1961.10)を記す金属の定礎板がある(筆者撮影)
さて、外観を楽しんだ後は、知られざるオフィス内部に入っていきたい。
記事化に際しては、オフィスの歴史に詳しい、生き字引的なシニアスタッフのMさんとTさんに案内していただいた。
出版社ならではのレトロな1階スペース

メタリックなエントランスがいかにも60年代的だ(筆者撮影)
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