「日銀と土地を交換」「バブル期には地下にパブがあった」 【渋イイオフィス探訪】東洋経済新報社の”1961年竣工”の本社ビルの"内情"

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今も建ち並ぶモダンな60sビルこそが日本の高度経済成長の証しであり、一足先に先進国入りした証しでもあるのだ。

……なんて思うと、少しは特別なものに見えてこないだろうか。

まだまだある……が、少しずつ消えゆく渋ビルたち

日本橋野村ビルディング
日本橋のランドマークのひとつ、1930年築の日本橋野村ビルディング。外観は残しつつ内部はリニューアル中(筆者撮影)

古いビルの再開発が進む昨今だが、さすがに戦前のビルは貴重だからという理由で、けっこうなニュースになることも多い。

一方、60~70年代のビルは、まだまだ日常的に使われているオフィスもたくさんあるからこそ、ひっそりと解体され「あれ、ここに最近まであったよな……いつ消えたんだろう?」という経験をした方も多いのではないだろうか。

有楽町
有楽町にあった有名な60sビル「有楽町ビル」「新有楽町ビル」は再開発のため2023年に閉館・解体された(筆者撮影)
跡地
大手町にあった巨大な60sビル「日本ビルヂング」跡地は、日本一の超高層ビル「トーチタワー」が建つ予定(筆者撮影)

ウチのビルはリノベーションしながら使い続けるつもりだよ……というのも素敵だが、経済効率や耐震面などを考えると、ビルの建て替えというのも仕方ないことだと思う。

でも、だからこそ、昭和のオフィスビルたちの雄姿を、間に合ううちにアーカイブしていきたいのである。

(編集:高部知子)

山田 窓 ライター

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やまだ・まど / Mado Yamada

平成元年生まれ。大学時代を京都で過ごす。60年代のビルやバブル時代の都市計画、奈良や京都の仏像など古いもの好きが高じてライターとなる。2020年からウェブサイト「デイリーポータルZ」を中心に執筆している。

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