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銀座の名物物件群「丸源ビル」一斉売却の真相 "怒涛の売却劇"はなぜ実現したのか

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銀座の名物ビル売却劇の知られざる真相に迫る。

生前の川本源司郎氏。私生活は豪快で、生涯独身を貫いた(写真:時事)

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金利上昇基調を受け、不動産は事業会社が戦略的に価値を上げようとする「バリューアッド」という考え方が軸に。一方で、マンションについては「居住価値×資産性」で選別する時代に突入している。本特集では、2025年の年頭に押さえておきたい、最新のオフィス、ホテル、物流施設、データセンター、そしてマンションの最新事情を紹介する。

廃虚と化した建物に、大人の社交場としてにぎわった往時の面影はもはやない。仮囲いに覆われた入り口は、解体が近いことを告げる。隙間から顔をのぞかせる「MARUGEN」の文字が、歴史をかすかに伝えるのみだ。

丸源ビル──。1970年代以降、当時の銀座としては珍しいスナックやバーがひしめくソシアルビルとして誕生したが、絢爛な看板からは想像もつかぬ廃れぶりと、オーナーである川本源司郎氏の豪快さから、よくも悪くも銀座の名物ビル群となった。

ところが、2024年初めに川本氏が死去するやいなや、ビルは一斉に売却されていった。怒涛の売却劇の真相を追った。

ピーク時には1000億円超の資産

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