住宅選びの最適解を出すためにはバランスよい判断が必要だ。

(撮影:今井康一)
金利上昇基調を受け、不動産は事業会社が戦略的に価値を上げようとする「バリューアッド」という考え方が軸に。一方で、マンションについては「居住価値×資産性」で選別する時代に突入している。本特集では、2025年の年頭に押さえておきたい、最新のオフィス、ホテル、物流施設、データセンター、そしてマンションの最新事情を紹介する。
2024年の11月、東京都内のタワーマンションに住む細出遼(仮名)氏はポストに入っていたチラシを開いて、思わず目を見張った。
超高層タワマン「ブランズタワー豊洲」(東京・江東区)の販売広告だった。3LDK、専有面積85平方メートル、築21年とある。
驚いたのはその価格。3億3800万円──。「こんな値段で手を出せる人がいるのだろうか。マンションは実需としては手の届かない領域に来ているように感じる」(細出氏)。
新築の価格は高止まり
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