「ヒモのような暮らし」目指した44歳女性がマチアプで実践した“ある秘策”。個人投資家と結婚し「愛でられるだけの生活」を手に入れるまで

✎ 1〜 ✎ 298 ✎ 299 ✎ 300 ✎ 301
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「好きを通り越して、尊敬と感謝です。自分自身と同じぐらい大事な人がこの世にいるという感覚を初めて知りました」

以前は「一人で生きていかなくちゃ」というプレッシャーを強く感じていた美穂さん。経済的な面を和彦さんがすべて引き受けてくれたおかげで、全身が緩んで感覚が素直になったと明かす。

「今日は何をしようと子どものようにワクワクしながら起床する毎日です。ファッションの仕事をしていた頃から、人に会うと『この人は本当は何を求めて何に向いているのか』がなんとなくわかりましたが、今は感覚が強まっています」

ただ経済的に自立することより大切なもの

この連載の一覧はこちら

その力を使って、ファッションだけではなく、人生全般や恋愛結婚のコンサルティング事業を始めている美穂さん。1時間8800円で人気になったので、「私のコンサルの価値は本当はこれぐらい」と25000円に一気に値上げしたら客がいなくなったと笑う。分析や提案の能力は高いけれど商売上手ではないようだ。値付けや宣伝などの経営面は和彦さんにお願いしたらどうかと筆者が提案すると、「実はすでに夫婦で話し始めている」と美穂さんの表情はさらに明るくなった。

大人になったら経済的に自立しなくてはいけないという観念は現代では男女ともに常識のようになっている。しかし、自立は手段であって目的ではない。人生で重要なのは、自分が気分良く暮らせて、結果として周囲にも幸せを与えられることだ。美穂さんと和彦さんの事例は自立よりも人間関係のほうが強くて大切なのだと教えてくれる。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申し込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事