「ヒモのような暮らし」目指した44歳女性がマチアプで実践した“ある秘策”。個人投資家と結婚し「愛でられるだけの生活」を手に入れるまで

✎ 1〜 ✎ 298 ✎ 299 ✎ 300 ✎ 301
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「狙う相手は決まっていました。年収800万円以上で、ありのままの私を気に入ってくれること。この2点が揃っていて、キスができる程度の外見。他の条件はすべて外しました。私は44歳になっていたので『いいね』などはもらえないことはわかっています。自分からどんどん『いいね』を押して、私を気に入ってくれる人に会うことに決めました。プロフィールやメッセージに嘘は書きません。気に入られるように無理をすることに意味はないからです」

探す相手に会うための努力は惜しまないが自分を飾ることはしない。20年ほど働き続けて「ヒモになる」と決めた美穂さんが思い至った境地である。

マチアプでもビジネス経験を生かしてアプローチ

「1日に200ぐらいの『いいね』を送っていました。起業したときもお客さんを探すためにSNSでそれぐらいの数はこなしていたので何でもありません。1割ぐらいの男性からは『いいね』が返ってきました。そのうち気づいたことがあります。仕事ができて稼いでいる男の人は朝が早いことです。朝5~7時をいいね活動に充てることにして、この時間にオンラインになっている男性に集中的にアプローチ。リアルタイムで『いいね』が来ると嬉しいらしく、マッチング率も上がりました」

マッチングしてやりとりをして会った男性3人のうちの1人が和彦さんだった。初対面から卓球をしに行き、美穂さんは心地よさを覚えた。

「スポーツは本性が出やすいですよね。絶対に勝とうとむきになったり、まったくやる気がなかったり。彼は卓球が上手ですが、それ以上に声のかけ方がうまいんです。私をほめて伸ばして、わざと負けてくれました。もう少ししゃべりたいなと思って飲みに行き、結局8時間ぐらい一緒にいました。顔が私の好みじゃないけれど、心地よかったです」

今日一日を楽しんで帰ればいい、と美穂さんが割り切ったのは外見の他にも理由がある。趣味は「ナンパ」で過去200人の女性と付き合ったと自称する和彦さん。明らかに若い女性との遊び目的でアプリを利用しており、美穂さんは「私を本気で好きにはならないだろうな」と感じたからだ。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事