2014年8月にスタートした本連載「晩婚さんいらっしゃい!」は今年で10年を迎えた。東洋経済オンラインでも1、2を争う長寿連載になったそうだが、10年も経つと時代の変化を感じることがある。本連載における「晩婚さん」は「35歳以上で結婚した人」と定義しているが、晩婚化はこの間にさらに進行し、晩婚はもはや珍しくない世の中になっている。
結婚生活における「飲食の相性」の重要性
そうした中、変わらないこともある。筆者はこれまでに250人(250組)以上の晩婚さんを取材してきたが、結婚において「飲食の相性」を重視している人が多いということだ。過去記事の中でそうした夫婦を数えてみると、実に77人に達した。なお、飲食の相性には食事のマナーや外食費への考え方なども含まれる。
晩婚さんたちが新婚当時から数年経った今、飲食の相性は生活において実際にはどのぐらい重要だと感じているのだろうか。例えば、金銭感覚、労働意欲、家族観などの要素と比べても重みはあるのか。
77人に久しぶりメールを送ったところ、51人から回答を得た。そのうち、「飲食の相性は結婚生活における重要度3位に入る」と答えた人は35人。そのうち「1位もしくは2位だ」と言い切るハードコアな飲食好きも7人いた。
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