Z世代がハマる"想定外"の仕掛け≪レンガケーキ、マグマASMR動画…≫大人には見えない価値とは?
韓国で人気に火がつき、日本でもカフェ好きや韓国カルチャー好きのZ世代の間で注目されている。
このスイーツ、もともとはトルコ発祥といわれるが、今は韓国で「BRICK CAKE」という名前で知られていて、日本国内ではドン・キホーテで手に入る。
税込647円という価格の手頃さもあって、SNSを中心に広がりを見せている。特にインフルエンサーが動画で紹介したことで「どう見てもレンガなのに、ふわふわなの?」「絶対硬そうなのに!」といった驚きのコメントが相次いでいる。
なぜZ世代に刺さるのか? その理由は、見た目と中身のギャップにある。レンガケーキは、硬そうな外見と、やわらかな食感という対極を一度に味わえる。この変化が、ただの見た目のインパクトを超えて、「体験」として楽しめるものになっているのだ。
過去にもインパクト重視の食べ物はたくさんあったが、レンガケーキが特別なのは“ギャップ”が格段に大きいこと。見た目で驚き、食べてもう一度驚く。そんな二段構えの体験が、情報にあふれた世界で、Z世代にとっての新しい価値になっている。
新感覚のASMR動画
事例②マグマASMR

グツグツとした音と動き、真っ赤に光る見た目はまるでマグマ。しかし食べると、ふわっと甘くてやさしい味わいが広がる。そんな不思議なスイーツを楽しむ「マグマASMR」がZ世代の間で人気を博している。これは店舗で買うものではなく、自宅で作るスイーツだ。
透明の容器に水あめやはちみつに赤い食紅を混ぜたものを流し、上にマシュマロを敷いてバーナーであぶり、容器を赤いライトに乗せれば完成だ。熱そうで迫力満点の見た目にもかかわらず、スイーツ系であることが魅力のASMR動画(※)は、多くのインフルエンサーが投稿している。
(※)「自律感覚絶頂反応」の略で、特定の音や視覚的刺激によって引き起こされる心地よい感覚を体験するための動画のこと
ASMR動画自体は近年話題になっていたが、従来多かったのは癖になる咀嚼音やキーボードのタップ音など、純粋に聴覚を楽しませる内容であった。
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