「学校に行きたくない」と子どもが言ったら、親が最初にすべき“たった1つのこと” 10年で5倍の小学生不登校「初期対応」の正解とは
フリースクールなどには不登校の子たちがたくさん集まりますが、「もう学校に行きたくない」と感じる子や、自分で決めたことに対して行くべきかどうか悩む子がたくさんいます。不登校でなくても、学校以外の場面でも、不安を示されたときには、まずお茶をにごす。これは初めの一歩として非常に有効です。
多くの親が口にする地雷発言は「今日だけ頑張ろう」
一方、やってはいけないのは、子どもに「学校に行きたくない」と言われたときに、「なんで?」と理由を問い詰めたり、「明日、1日だけは頑張ってみようよ」などと提案することです。
でもこれ、親はたいていやります。これはほぼすべての親たちが踏んできた地雷なので、「私も言ってしまうかもしれない」「言ってしまった」という人も、心を痛めなくて大丈夫です。だからといって、親としてダメだというわけではありませんから。
では、なぜNGなのか。「なんで?」と理由を聞きたくなるのは、親として学校に行きたくない理由を知り、その原因を取り払い、問題を解決してあげたいという思いからです。これはとても自然なことだと思います。
ところが、子どもからすると、「行きたくない」や「明日、学校に行かなくていいかな」という言葉は、単なるお願いや相談ではなく、すでにSOSを発している状態です。言ってみれば「もう本当に無理です。助けてください」といった気持ちで、救急車を呼んでいるような感覚です。
これを自分の立場に置き換えて考えてみてください。もし、救急車を呼んだとき、「理由は?」と聞かれたら、かなり驚きますよね。助けを求めているのに、その理由を聞かれることに戸惑い、傷ついてしまうかもしれません。子どもも同じで、SOSを出しているつもりなのに、理由を問われると、拒絶されたと感じ、ショックを受けてしまうでしょう。
だからこそ、まずは「そうなんだね」とお茶をにごし、子どもの気持ちを受け入れるところから始めてみてください。そうすることで、理由や背景が見えてきます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら