「ホテル高いな…そうだ、ローソンに泊まろう!」 コンビニの「車中泊施設」参入が”納得”の理由と、乗り越えるべき2つの重大課題

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料金は2500~3000円とお手頃で、宿泊施設不足に悩む地域への訪問者は「車中泊」を選択肢に入れるはず。ローソンにとって車中泊は、「ほぼ追加投資ナシで新規参入できて、コンビニとの相乗効果を見込める事業」なのだ。

今回の「RVパーク」設置対象は、いずれも千葉県・房総半島の店舗(一宮町・南房総市・鴨川市など)だ。ローソン広報部にお話を伺ったところ、この地域はサーフィン・マリンレジャーや観光需要が相当にあり、車中泊の需要を見込んでの参入、「RVパーク」設置だという。

今回の出店は2026年6月末まで1年間の限定であり、今後の出店予定は未定だという。しかし、既存の6店舗しだいで、全国のローソンでの展開もあるだろう。また、同様に全国展開するセブン-イレブン・ファミリーマートなどが参入し、「車中泊ならコンビニ」といった常識が定着すれば、いま500拠点の「RVパーク」も、けた外れに事業を拡大、各地での車中泊のハードルも、グッと下がることが期待される。

そういった意味で、今回の「ローソン・車中泊事業参入」の先頭を切る6店舗の「RVパーク」の今後は、かなりの要注目だ。

“車中泊”ウェルカム、“迷惑車中泊”ノー!課題は山積み

ローソン駐車場 看板
ローソン駐車場の看板。車中泊は騒音、アイドリングなどの問題で敬遠される(写真:yasu/PIXTA)
日本RV協会
(日本RV協会ホームページより)

ローソンの車中泊事業(RVパーク)参入は、一見して“良いことづくめ”に見える。しかし今後は、車中泊ユーザーの獲得だけでなく、コロナ禍後に目立つようになった“迷惑車中泊ユーザー”との付き合い方だ。

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