「ホテル高いな…そうだ、ローソンに泊まろう!」 コンビニの「車中泊施設」参入が”納得”の理由と、乗り越えるべき2つの重大課題
該当の店舗では、事前のネット予約で駐車スペースが確保できるだけでなく、電源ドラム貸し出しで、スマホやノートPCへの充電も問題なし。生ごみの処理もお願いできるという(専用ごみ袋1袋まで)。
基本的なサービスは、全国500カ所(2024年12月時点)の車中泊施設「RVパーク」と同様のサービスであり、実質的には「ローソンの駐車場空きスペースを車中泊施設に転換」するものと言っていいだろう。
これまで小売業(コンビニ)で成長してきたローソンが、今なぜ「車中泊施設」という新事業に参入するのか? その理由は「『車中泊施設』が成長産業である」ことにほかならない。
車中泊のイメージ変化 「やむを得ず」から「自由な旅の象徴」へ
まずは「車中泊」がどれだけ短期間で成長し、その中で「RVパーク」の需要がどれだけ生じている現状を見てみよう。

諸々のデータを見る限り、車中泊のニーズはコロナ禍を境に激増している。
車中泊に向いたキャンピングカーは2016年の10万台程度から2024年には16.5万台まで増加し、道の駅や公園などのRVパークにクルマを停めて宿泊できる「車泊サービス(RVパーク)」(トラストパーク株式会社が展開)は、利用者がコロナ禍前の12倍(1071件→1万3234件)まで激増しているという。

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