「部屋探しに2年」「ウーバーで100万円貯金」してマンションで《チンチラ》を飼い始めた34歳男性に起きた変化とは?初期費用、排泄事情も聞いた

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チンチラの平均寿命は8年から10年。飼育環境が良ければ20年以上生きる個体もいる。ネズミの仲間にしては、かなり長いと驚いた方もいるのではないだろうか。

チンチラ
チンチラは、平均8~10年、長ければ20年以上生きる。飼い始めるなら最期まで一緒にいる覚悟が必要だ(写真:一真さん提供)
ペペくんの家
ペペロンチーノ君のケージの中の家(写真:一真さん提供)

「結婚や出産、引っ越しなど、環境が変わって手放す飼い主さんもたくさんいます。体は小さいけれど、犬や猫を飼うときと同じくらいの覚悟と、『どうしても飼いたい』というモチベーションが必要だということを、知っておいてほしいなと思います」

現在一真さんはパーソナルトレーナーの仕事をしているが、ぺぺロンチーノくんとの時間をなるべく多く確保するために、在宅でできる仕事に少しずつシフトしているという。その一環として、YouTubeの発信活動も始めた。現在チャンネル登録者数は約1.5万人、最高視聴回数330万回を超える動画もある。

「今は仕事で8時間ぐらい留守番をさせてしまっています。でも、何かあったらすぐに病院に連れて行ってあげたいし、最終的にペペが一生を終えるときにはそばで看取ってあげたい。ペペと暮らし始めてから、働き方についても考えるようになりましたね」

小さな心臓が、最後の音を刻むまで

最初は都会の暮らしの寂しさや仕事の疲れを癒やすためにペットを迎えたのに、いつの間にかその存在に魅了され、「ペットと暮らす幸せ」を守るために生活を見直し始める人は多い。筆者自身もまた、愛犬との生活を守るために働いているようなものだ。

その柔らかい毛並みに顔をうずめると、トクトクとわずかな振動を感じる。その小さな心臓が、最後の音を刻むまで、彼らが生きていることを実感していたい。

ペペくん
お気に入りのぬいぐるみを抱いて眠るペペロンチーノくん(写真:一真さん提供)
【手のりのトトロ・チンチラと暮らすには】
・ペット可物件であること。広さはワンルームでもOK。
・近くにチンチラの診察が可能な動物病院があること。
・室内に天敵である猛禽類がいないこと。
・縦長のケージを用意し、中に給水器や餌台、寝床、遊ぶための回し車を設置する。
・室内を常に22℃、湿度40%程度に保つこと。
・電気代は真夏で1万円程度(ワンルーム一人暮らし)。
・毎日1回1時間程度の部屋んぽができること。
・20年、状況が変わっても一緒にいる覚悟があること。
宮﨑 まきこ フリーライター

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みやざき まきこ / Makiko Miyazaki

立命館大学法学部卒業後、13年間法律事務所にてパラリーガルとして勤務。自己破産、離婚、失業、犯罪など、人生の困難な局面に置かれた人々と接してきた経験を生かし、フリーライターとして独立。
人物インタビューを中心に取材・執筆している。
静岡県浜松市在住。愛犬家。夫と愛犬・鰤(ぶり)と暮らしている。

X:@makiko_miyazaki

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