「え!ちゃんと説明したでしょ…?」実はあなたの言葉、9割以上が届いていないかも……その理由とは?

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上司と部下、営業担当者とお客様、本社と現場といった関係でもそうだ。常に「情報の非対称性」が存在する。親子間でも似ている。「伝えたつもりが伝わっていない」といったすれ違いは頻繁に起きる。教育の現場でもそうだろう。担任の先生がこう嘆いていたら問題だ。

「説明したつもりなのに、なぜかクラスの半分以上の生徒たちが聞いていないと言う。最近の子は集中力が足りないな」

頭の中のメロディを意識する

タッパーとリスナーの実験が教えてくれるのは、「話し手が思っているほど聞き手には伝わっていない」という厳しい現実だ。実際には40回に1回しか伝わっていないのに、2回に1回は伝わるだろうと思い込む。この20倍もの認識ギャップは、私たちの日常会話にも潜んでいるかもしれない。

話し手である私たちの頭の中には、言葉にならない背景知識や文脈が「メロディ」のように流れている。しかし、聞き手にはそのメロディは聞こえない。断片的な「タップ音」だけが伝わっているのだ。

「言ったはず」「説明したつもり」という感覚は、実は大きな錯覚かもしれない。

横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役社長

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よこやま・のぶひろ / Nobuhiro Yokoyama

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。近著に『トップコンサルタントの「戦略的」勉強法』。

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