「AI時代でも仕事はなくならない?」、企業と個人が「選ばれる」ための生存戦略。勝ち残る企業と消滅する企業の「差」とは?

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そして、3つ目の分岐点が重要だ。それは、働く個人から選ばれるビジネスに関するテクノロジーであるかどうかだ。

労働力人口の急激な減少が見込まれる中、人が集まらないビジネスは、ビジネスそのものが淘汰されていく。人手不足倒産などは、その象徴的な例だと言えるだろう。

最終的には、働く個人が集まる、働く個人が魅力を感じるビジネスに関するテクノロジーだけが生き残っていくはずだ。

今後生き残るテクノロジー
(画像:『組織と働き方の本質 迫る社会的要請に振り回されない視座』)

働く個人から選ばれない会社は消滅する

働く個人が魅力を感じるビジネスに関するテクノロジーだけが生き残るとお伝えしたが、それは企業も同じだ。「働く個人から選ばれない会社は消滅する」未来がやってくる。

企業は、「商品市場」「資本市場」「労働市場」という3つの市場で競争していると言われているが、この中で、昨今急激に競争が激化しているのが「労働市場」だ。

商品市場の競争が激しかった時代には、「お客様は神様です」と言われていた。しかし、現在は「カスハラ(カスタマーハラスメント)」という言葉が生まれ、カスハラから社員を守る企業が増えている。

なぜなら、理不尽な客よりも社員のほうがはるかに大切な経営資源・無形資産になっているからだ。これは、商品市場よりも労働市場での競争のほうが激化していることの1つの証しだと言える。

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