そして、3つ目の分岐点が重要だ。それは、働く個人から選ばれるビジネスに関するテクノロジーであるかどうかだ。
労働力人口の急激な減少が見込まれる中、人が集まらないビジネスは、ビジネスそのものが淘汰されていく。人手不足倒産などは、その象徴的な例だと言えるだろう。
最終的には、働く個人が集まる、働く個人が魅力を感じるビジネスに関するテクノロジーだけが生き残っていくはずだ。

働く個人から選ばれない会社は消滅する
働く個人が魅力を感じるビジネスに関するテクノロジーだけが生き残るとお伝えしたが、それは企業も同じだ。「働く個人から選ばれない会社は消滅する」未来がやってくる。
企業は、「商品市場」「資本市場」「労働市場」という3つの市場で競争していると言われているが、この中で、昨今急激に競争が激化しているのが「労働市場」だ。
商品市場の競争が激しかった時代には、「お客様は神様です」と言われていた。しかし、現在は「カスハラ(カスタマーハラスメント)」という言葉が生まれ、カスハラから社員を守る企業が増えている。
なぜなら、理不尽な客よりも社員のほうがはるかに大切な経営資源・無形資産になっているからだ。これは、商品市場よりも労働市場での競争のほうが激化していることの1つの証しだと言える。
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