東大生《鬼滅の刃》炭治郎が無限城を落下する速度を暗算→水柱・冨岡義勇のヤバさに気付いた 少しだけ数字が好きになる「手抜き」計算とは

この記事では、『数字に強くなる30のトレーニング』(TAC出版)を上梓した西岡壱誠さんが、割り算のテクニックをご紹介します。
“無限”城は実際のところ…
みなさんは『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』をご覧になりましたか? 公開後60日時点で興行収入は330億円を突破。日本映画の金字塔『千と千尋の神隠し』はいまや3位に陥落し、1位2位を『鬼滅の刃』が独占しています(1位は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』)。日本アニメ映画界の歴史を塗り替えたともいえる本作。ただ、筆者にはどうしても気になる描写がありました。
本作は、テレビアニメ放映された『柱稽古編』の続きが描かれており、主人公の竈門炭治郎ら鬼殺の剣士たちが、みんな「無限城」と呼ばれる鬼たちの総本山へ引っ張り込まれる描写から始まります。鬼たちは「血鬼術」と呼ばれる超常の力を操りますが、その中に強制テレポート能力を持つ鬼がいたのです。
さて、この無限城は、文字通り「無限」の広がりを持つとされる城です。とはいえ、数学的な意味での「無限」の広がりを本当に持つのだとすれば、制御するに足るエネルギーもまた無限大。ほぼ無尽蔵の再生能力を持つ鬼の中で屈指の強さを誇る「上弦」の能力とはいえ、その能力源が文字通り無限とは考えにくいですから、実際のところは「無限(に思えるくらい広大な、たかだか有限の面積・体積を持った)城」なのでしょう。
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