
東武鉄道の「50090型」。朝晩は東上線の有料座席指定列車「TJライナー」の運用に就く(記者撮影)
東京都心の池袋から北西へ延びる東武東上線は、埼玉県の寄居までを結ぶ75kmの路線だ。
途中に小江戸・川越などの有名観光地も抱えるが、ベッドタウンが広がり、多くの大学が沿線に位置していて通勤通学路線の性格が強い。池袋発着の列車はすべて10両編成で、日中も10分に1本、急行が設定されている。
東上線には有料特急がない
東武鉄道の路線のうち、浅草を起点とする伊勢崎線や同線から分かれる日光線などは「本線系統」と呼ばれる。こちらは外国人観光客にも人気の日光・鬼怒川エリアや、ビジネス利用が多い両毛エリアへの有料特急が走っている。
本線系統では、100系「スペーシア」や200型「りょうもう」といったベテランの特急車両が長く活躍する。2017年、3両編成を併合・分割して運用できる500系「リバティ」が登場。2023年には最新型のN100系「スペーシアX」が日光・鬼怒川方面のフラッグシップ特急としてデビューした。
一方、池袋が起点の東上線は「ドル箱路線」ではあるものの、有料特急は走っていない。
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