東武東上線「50090型」はどこが画期的だったのか 朝晩は「座席指定の通勤電車」TJライナーに変身

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車両部車両管理所の石山金太郎さんは「開発当時はまだ8000系も10両で走っていて『通勤型車両しかない東上線に魅力的な車両を』という考え方があったようです。ただ、東上線だと特急型車両を走らせるには乗車時間が短く、また日中の留置場所も限られます。近鉄さんのL/Cカーを参考に『ワンランク上の通勤型車両』を開発したと聞いています」と経緯を説明する。

東武鉄道 石山金太郎さん
車両部車両管理所の石山金太郎さん。車端部のロングシートがお気に入りだ(記者撮影)

デビュー当日の様子は?

TJライナーがデビューした2008年6月14日当時、石山さんは東上線の指令員になって2カ月ほど過ぎたばかりだった。

「相互直通運転をする副都心線が開業した初日ということもあって、朝から東上線のダイヤが大きく乱れていましたが、17時ちょうどに池袋駅を出発する『TJライナー1号』は絶対に遅らせてはいけないと指令員が一致団結してダイヤを戻しました。記念式典が終わって無事定刻で発車したときは指令所で拍手が起こりました。50090型を見るとそのとき光景が思い浮かびます」

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