東武東上線の「ザ・ターミナル」、池袋駅の求心力 乗降人員トップ、将来は西口再開発で大変貌?
東武東上線は東京都心から北西へ延びる75kmの路線だ。通勤通学だけでなく、小江戸・川越など沿線の観光に利用されている。和光市から下り方面では東京メトロ有楽町線・副都心線と相互直通運転をしており、東急東横線や横浜高速鉄道線、相鉄線への列車も走る。一部は複々線区間になっている。
一方、都心側のターミナルとなるのが池袋駅だ。2022年度1日平均の乗降人員は38万8238人。全部で205ある東武鉄道の旅客駅のなかでトップを誇る。2位は東武スカイツリーラインの北千住(38万2081人)で、3位が和光市(15万2949人)だが、両駅とも東京メトロとの直通人員を含んでおり、池袋の実力のほどがうかがえる。
乗り入れ各社も利用が多い
東武の池袋駅はJR線の西側に隣接する。JR池袋駅は1番線から8番線まであり、埼京線・湘南新宿ライン・山手線の列車が発着する。東武鉄道の100系車両で毎日運用するJR新宿―東武日光間の直通特急「スペーシア日光」は湘南新宿ラインのホームに姿を見せる。
地下には東京メトロの丸ノ内線・有楽町線・副都心線。丸ノ内線は池袋を起点としている。JR線の東側には西武鉄道の池袋駅。西武のフラッグシップである秩父方面の特急「ラビュー」が乗り入れる。親会社の西武ホールディングスが本社を置くのも池袋だ。東京メトロ池袋駅の乗降人員は46万1392人(2022年度1日平均)、西武の池袋駅は39万7892人(同)で、それぞれの社内で1位となっている。
各社の乗降人員の多さは池袋駅が乗り換えの一大拠点であることを示している。
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