東武東上線の「ザ・ターミナル」、池袋駅の求心力 乗降人員トップ、将来は西口再開発で大変貌?
東口に西武百貨店、西口に東武百貨店があり、家電量販店大手ビックカメラのテーマソングに「不思議な不思議な池袋 東が西武で西東武」と歌われた。同社のテーマソングは2023年、「ふくふく ふくろう いけぶくろ でんでん でんしゃが 8路線」と歌詞もメロディも新しくなった。
池袋付近の急カーブ
東武東上線の池袋駅は1914年5月1日、前身の東上鉄道によって開設された。東上鉄道は東京と上州(群馬県)を結ぶ目的で設立。池袋―田面沢(廃止)間で開業したのち、東武鉄道との合併を経て、1923年に小川町、1925年に現在の終点の寄居まで延伸した。
当初、東京側のターミナルは現在の東京メトロ新大塚駅付近とする計画だったが、最終的に池袋に変更された。東上線のほか、山手線や西武池袋線も池袋付近で急カーブを描く線形になっているのは、もともと池袋に駅を設置することを想定していなかったのが背景にあるという。
1962年には西口に東武百貨店が開店。1992年完成の増改築で売り場面積が8万2963㎡にも及ぶ巨大なショッピングの拠点が誕生した。「レストラン街スパイス」は11~15階の5フロアを占める。
現在の東武の池袋駅は、地上に1~5番の頭端式ホーム。ラッシュ時間帯には10両編成の電車がひっきりなしに発着する。朝のピーク時(7時30分から8時30分)に到着する列車本数は22本にもなる。主に1・2番ホームは急行・準急、3・4番ホームは普通列車。夕方以降は最も西側の5番ホームが有料座席列車「TJライナー」の専用になる。
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