在宅ワークの実績は、リアル就職にも繋がる クラウドワークスが企業への人材紹介を開始

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「正社員として存分に働ける時期にしっかりスキルを身につけ、社会人としての信頼を獲得しておけば、出産や育児で働ける時間に制約ができても、キャリアを継続させる選択肢は増える」(梶田氏)

実はクラウドソーシングのようなオンラインワークこそ、社会人としての基礎スキルが高いレベルで要求される。対面でないからこそ、コミュニケーション能力やとっさの判断能力が必要とされる。ところが今の30~40代女性の中には、そのスキルが足りない人が少なくない。大企業での勤務経験があっても、内勤で定型的な業務に就いていた期間が長いと、こうしたスキルを高める機会に恵まれなかったかもしれない。

紹介する職種は?

そのためウーマンワークスで紹介するのはまず、営業職や企画職など、汎用性の高い基礎スキルを高められるような職業だ。また、勤務時間や在宅勤務など柔軟性の高い勤務形態が可能な職場への紹介も行っていきたいという。

また、こうして基礎スキルを高めておけば、フリーランスとして独立するという選択肢も出てくるだろう。自分の都合に合わせて労働時間や仕事の量を調整できるフリーランスは、女性にとって働きやすい形態の一つだ。

会社員でも在宅でのクラウドソーシングでも、働き方によらずに自らの仕事を実績として重ねていくことのできる仕組みは、キャリア女性のための転職支援サービスを展開するLiB(リブ)も、「キャリアパスポート構想」として打ち出している。

LiBは、クラウドワークス、リンクアンドモチベーションとの提携により、これまでの積んできた仕事の実績を自社サイト「LiBz CAREER(リブズキャリア)」上のレジュメに蓄積し、次のキャリアに移る際の経歴書を作るようなシステムを構築している。

いつ結婚をするのか、いつ出産できるのか、その子どもは健康か、保育園に預けられるのか……。まだ結婚もしていない20代のうちは不確定要素が多く、将来のキャリアプランを明確に立てることなど難しい。だが、働ける時間や場所に制約が出てしまったときに備えて、幅広い手段を可能性として持っておくことは十分に意味があるのかもしれない。

堀越 千代 東洋経済 記者

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ほりこし ちよ / Chiyo Horikoshi

1976年生まれ。2006年に東洋経済新報社入社。08年より『週刊東洋経済』編集部で、流通、医療・介護、自己啓発など幅広い分野の特集を担当してきた。14年10月より新事業開発の専任となり、16年7月に新媒体『ハレタル』をオープン。Webサイト、イベント、コンセプトマガジンを通して、子育て中の女性に向けた情報を発信している

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