「好きなことで稼ぐ」は、たった今からできる! ウォルト・ディズニーも実践した「生活のための仕事」を「好き」に変えていく工夫とは?

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むしろ制約だらけの環境であっても、その仕事に自分の“好き”や得意分野を持ち込むことで、自分のコーリング(=内なる衝動)に根ざした価値を生み出していたのです。

もがくことが「成長」を促進する

私たちが「“好き”で稼ぐか、“食べる”ために割り切るか」の対立に直面する時、そこでどちらかに振り切ってしまえば、学習や成長のきっかけが失われかねません。しかし、葛藤を抱えたまま「少しでも好きを取り入れたい」「現実の要請も無視できない」と取り組む姿勢を保つと、以下のようにらせん状の前進が生まれやすくなるのです。

1.葛藤が自分の中に問いを生み、下積み期間を充実させる

食べていくためのタスクをこなしながら「ここにどうやって自分の好きや得意分野を活かせるか」を考えると、いまの仕事を深く学び、工夫する動きが活性化し、下積み期間がさらに充実します。

2.ある程度の自信や成果を得た段階で、挑戦期間へ移行しやすくなる

「実績もできたし、もう少し積極的に提案してみよう」とか「本格的にこの分野に打って出よう」といった挑戦的行動が起こり、周囲と交渉・衝突しながら自分の好きと組織の利害を再調整していく契機が生じます。

3.“好き”と“食べるため”の両立が見え始め、創造期間につながる
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適切に衝突を超えた先に、より大きな自由度や協力を得られ、コーリング(=内なる衝動)を伸びやかに表現する創造期間が拓かれます。

こうしてキャリアを歩むうちに、また新たな役割変更や事業環境の変化で“食べるため”のプレッシャーが強まったり、状況が変わって“好き”を改めて模索するフェーズに戻ったりします。

そのたびに私たちは学習と挑戦を繰り返し、結果として前より少し視野が広がった状態に成長するのです。

垂水 隆幸 コーチング.com株式会社代表取締役

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たるみず たかゆき / Takayuki Tarumizu

コーチング.com株式会社代表取締役。レバレジーズ株式会社での取締役・経営企画室長として新規事業開発やHR-techプロジェクトを推進。その前には㈱経営共創基盤(IGPI)のディレクターとして国内大手企業の経営戦略・組織変革を支援してきた。現在は、コーチングを通して個々人の内なる衝動を仕事上の目的につなげ、新たな価値創造を後押ししている。

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